もうすぐ退職します

吾輩は(もうすぐ)無職である。

転職先はまだない。

 7月末をもって今の会社を退職する。身バレが怖いのでふわっとした言い方をすると金融機関である。個人情報の塊みたいな仕事なのであまり業務内容については触れられないが、退職の理由や経緯なんかを書いていこうと思う。

 

まず退職の理由だが、一言で言ってしまえば「仕事が性に合わなかった」からである。全くもって身も蓋もない話ではある。しかし、実際そうなのだから仕方ない。申し訳程度に言い訳をするなら、金融機関の営業なんて人のする所業ではない。過激な表現が過ぎた。ただ、僕は割と本気でそう思っているのだ。最近ニュースとなっている「かんぽ生命」の問題をイメージしてほしい。程度の差はあれど、それに近いものが横行しているのだ。しかも他人様のお金を預かる立場でだ。どういう神経をしているのか。営業なんてそんなものと一蹴されてしまえばそれまでだが、僕にはそれに耐え得るだけの精神力がなかった。それだけだ。

 

退職にこぎつけるまでは非常に長かった。僕が上司に初めて退職の意思表示をしたのは昨年の10月のことだ。過去に会社を去っていった同僚から話は聞いていたので、すんなりと辞めることはできないと覚悟はしていた。それでも早ければ年内(昨年12月)、長引いても年度末(今年3月)くらいには退職できるものかと思っていた。甘かった。ここまで引き留める意味が分からない。補足しておくと、僕が引き留められた理由は有能だからではない。なぜなら、問題こそ起こしても実績と呼べるものは何一つ残していないからだ。こうして見ると人材を大切にするとても良い会社なのかもという気がしてくる。もしくは人事が恐ろしく無能かだ。いずれにしても会社がどうあれ、僕は金融機関の仕事を続けていくことはできない。それだけは確かだ。

 

さて、ここからは今後の話だ。冒頭にもあるように僕はもうすぐ無職になる。そして転職先が決まっている訳でもない。成人男性としては欠陥品のレッテルを貼られることになるだろう。それでも生きていけるんだということを実証していくつもりだ。それが今後の目標である。失うものが何もないってすごい。